「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017」 検討委員会

研究代表者
海老澤 元宏国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター
医師
伊藤 浩明あいち小児保健医療総合センター
今井 孝成昭和大学医学部小児科学講座
佐藤 さくら国立病院機構 相模原病院臨床研究センター病態総合研究部
管理栄養士
高松 伸枝別府大学 食物栄養科学部
林 典子学校法人ソニー学園湘北短期大学生活プロデュース学科
作成協力者
公益社団法人 日本栄養士会
杉崎 千鶴子国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部
朴  善美国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部
食物アレルギー患者に対する栄養食事指導の役割は大きく、不可欠である
食物アレルギー患者は正しい診断にもとづいた必要最小限の食物除去を行いながら、
〈適切な栄養素の確保〉 〈生活の質(QOL)を維持すること〉
が求められる。それはつまり「健康的で」「安心できる」「楽しい」食生活が送れることであり、 栄養士はその支援・指導に関わることが期待されている。

本手引きは、主に管理栄養士の食物アレルギーの栄養食事指導レベルの向上を目標に作成されているが、患者の生活に携わるすべての関係者の参考になると考える。
また、食物アレルギーの標準治療にもとづいた栄養食事指導の基本を示すものであり、個々の指導法の詳細を示すものではない。

尚、本手引きは、厚生労働科学研究班による「食物アレルギーの栄養指導の手引き2011」から、その後の食物アレルギー診療の進歩を反映して改訂したものである。
記載内容は、日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2016」及びAMED研究班による「食物アレルギーの診療の手引き2017」に準拠している。